北欧フィンランドでの卒業式に送るお菓子は「ユリオッピラス・ピックレイヴァット」
卒業式に送る大切なお菓子の1つです。
なぜこのクッキーを食べるのか?クッキーの作り方は?調べてみました。
クッキーを食べる理由
フィンランドの高校の卒業式に送られる帽子をまねた卒業式のクッキー。
6月に卒業式を迎えるフィンランドではこの時期にクッキーを食べるのです。フィンランドには制服がないため皆、好きな服で卒業式を迎えるそうです。
世界で名だたる教育制度を持つフィンランド。大学までの教育費、給食費が無料な上に、定期テストもない、制服もない、入学式もない、運動会などの学校行事もないそうです。フィンランドの教育は子どもの自主性を育てることに重きが置かれているそうで、高校の卒業式が人生の一大イベントなのだそうです。
フィンランドの卒業式と言えば高校の卒業式を指すのだそう。小、中学校、大学では卒業式は無く、高校の卒業式では卒業生は白い帽子を振られるのだそう。そしてこの帽子は簡単に手に入れることが出来ないからです。
卒業式は、全国高校卒業資格試験に突破しなければ、高校卒業も大学進学も出来ないという人生最大の関門なのです。だから、卒業式で送られるこの白い帽子は難関を突破した証なのです。
そんな帽子をまねたクッキーが「ユリオッピラス・ピックレイヴァット」なのです。チョコレートは帽子のつば、アラザンは大学のエンブレムを表しています。
20世紀生まれのこのお菓子は卒業生の数だけあると言われています。なぜか、それは各家庭で手作りするからです。
各家庭によって好みや大きさにも色が出てきます。それが味となって卒業のお祝いに花を添えるのです。
18歳で成人をも変えるこの国では人生の門出を祝う特別なクッキーとなっています。
クッキーの材料
10個分をつくります。
クッキー生地
- 無塩バター: 60g
- 粉砂糖:50g
- 塩:0.5g
- 卵(Mサイズ1/2個):25g
- 薄力粉:125g
- バターはボールに入れて常温に戻して置きます。
- 卵はクッキーをつくる直前に溶いて常温にしておく
- 薄力粉はふるっておきましょう
- オーブンを170℃に温めておく
- 砂糖は粉砂糖でなくても大丈夫です。お家にあるもので大丈夫です。
ラズベリージャム
- 冷凍ラズベリー:250g
- グラニュー糖:150g
- レモン汁:15ml
- 砂糖はお家にあるもので大丈夫です。
- レモン汁はあっても無くても大丈夫です。
仕上げ
- コーティング用チョコ:100g
- アラザン:10粒
- コーティング用チョコは板チョコで構いません。その際は細かく刻んでください。
- アラザンは何色でもどんな大きさでも構いません。
- アラザンはあっても無くても大丈夫です(飾りなので)
クッキーの作り方
クッキーをつくっていきますが、厚み、大きさは好みで構いません。
自分が食べやすい大きさ、厚みで作ってみてください。
クッキー生地をつくる
- ボールに入れ、常温に戻したバターを泡だて器で良く混ぜる
- クリーム状になったら砂糖を入れ混ぜていく
- 混ざったら塩も入れて混ぜる
- 卵を数回に分けて混ぜていく
- 薄力とを入れ、カードやゴムベラで練らないようにして、切るように混ぜていく
- バットにラップを広げてクッキー生地を乗せて均等な厚さにひとまとめにして包み、冷蔵庫で休ませる。
- 打ち粉を振った作業台の上にクッキー生地をだして、めん5mm厚さに伸ばしていく
- 直径5cmの丸型で抜く
- 天板に型抜きしたクッキー生地を並べ、170℃のオーブンで12分位焼く
- 網の上で冷ます
- クッキーの厚さはお好みで大丈夫です。
- クッキーの大きさもお好みで大丈夫です。
- 抜型がない場合はコップやシャンパングラスなどで代用してみてください。
ラズベリージャムをつくる
- 冷凍ラズベリーに砂糖をまぶして水分が出るまでレンジで加熱する
- ボールの中身をすべて鍋に移し、中火~強火で火にかける
- 沸騰してきたら灰汁を取り焦げないように混ぜながら硬さを調節する。
- レモン汁を加えたら火を止めて表面が乾かないようにラップをジャムに密着させるようにかけて冷ます
- レモン汁は入れなくても大丈夫です。
- 焦がさないように火を入れて煮詰めてください
- 密着ラップをするときはやけどをしないように気を付けてください。
仕上げ
クッキーの裏面にジャムを塗り、もう1枚のクッキーの裏面をあわせて挟む
- 2枚重ねたまま溶かしたコーティング用チョコをクッキーの1/3くらいにつける
- オーブンペーパーに乗せたら後ろにスライドさせてチョコを帽子のつばに見立てる
- つばに見立てた部分にアラザンを乗せて完成
- チョコレートは板チョコでもOKです。ただその際は刻んで湯煎かレンチンして溶かして使ってください。
- アラザンはあってもなくても大丈夫です。
- 密封容器に入れて常温で保存してください。
- 翌日までに食べきることをおすすめします。
まとめ
今回はフィンランドの卒業をお祝いするクッキーを紹介しました。
場所が違えばお祝いの仕方も違うのですが、どの国もお祝いすることに変わりはありません。
それにしてもフィンランドの卒業式は高校しかしないということに驚きました。
人生で一度の卒業式。よい思い出になるといいですね。