ジョージアの伝統的なお菓子、「チュルチュヘラ」をご存じでしょうか?
クルミに糸を通してぶどう味ベースの生地につけて乾かしたものです。
一口大に切って口に入れると、ぶどうの優しい甘さとくるみの香ばしさが口の中で広がります。
天候や生地の硬さで食感が変わってくる繊細なお菓子。
そんなチュルチュヘラの作り方とレシピを書き記します。
ジョージアはどこにあるの?
ロシアの南、黒海、カスピ海に挟まれたコーカサス地方。ここにある国がジョージアです。かつてはロシアの支配下にありましたが、ロシア崩壊とともに独立。以前の国名はグルジアです。
ヨーロッパ最後の秘境と呼ばれる国、ジョージア。国土の大きさは北海道の8割ほど。小さな国ですね!
日本の国技であるお相撲さん(栃ノ心・黒海・臥牙丸)を排出しています。
チュルチュヘラとは?
ぶどうジュースを固めてつくるお菓子です。クルミなどのナッツに糸を通し、小麦粉と一緒に炊いたぶどうジュースに付けて冷やし固めて作ります。
そのため外側がボコボコなのが特徴のお菓子。弾力のあるグミと言ったらわかりやすいみたい。
乾燥する時間や湿度で食感が変わってきてしまうほど、繊細なお菓子なんです。
このお菓子を日本でもメジャーにしたいと願っているのが現駐日ジョージア大使 ティムラズ・レジャバ氏。
チュルチュヘラは大人も子どもも大好きなお菓子の一つ。どんな場面でももってこいの国民の代表的なおやつなのだそう。
クルミに糸を通して作るため、見た目は日本のいんげん豆のように細長くボコボコしています。
ぶどうジュースと小麦粉を練ったものをクルミに糸を通したものの外側に付けて2.3日乾燥させて出来上がり。
味はいたってシンプルだ。見た目は日本の野菜のいんげんまめのように細長いのが特徴です。
チュルチュヘラの作り方
チュルチュヘラレシピ
- ・赤ワインorぶどうジュースorマスカットジュース 500g
(赤ワインを使う場合はよく沸騰させてアルコールを飛ばしてね) - ・強力粉 125g
・グラニュー糖 160g
クルミがまとうちょっと不思議なかみ心地。早速作っていきましょう。
・クルミをフライパンで煎り、大きいものはカットしておく。
・クルミに糸を通してつなげておく。(15cmくらい通したら止めておく)
・ブドウジュース(白・赤)を火にかけ、強力粉と砂糖を入れてよく混ぜる。とろみと粘りが出てくるまでよく混ぜます。(白ブドウとぶどうジュースで作るので味の違いも楽しめます。)
・次に先ほどの糸を通したクルミを鍋に寝かせ、下に押し込みながら生地をまんべんなくつける。
・生地が冷めないうちにクルミにつけるのがポイント。冷めてしまうと、生地が固くなってしまってうまくクルミにつかなくなってしまいます。
・そのまま鍋から取り出して、ぶら下げたまま乾燥させてできあがり。
・先端を切り落とすと糸が取れやすくなるので糸を抜いてから一口大に切って食べるもよし、かぶりつくもよし!よく噛んでしっかり味わって食べてみて!
まとめ
・チュルチュヘラの形状の関係で機械化は難しいため、手作りすることがほとんど。
・自分で作ったのでみんなで食べるのが楽しみになりますね。
・ワインでも作ることができます。その際はしっかり沸騰させてアルコールを飛ばしてください。
・生地の硬さや、乾燥時間、天候などにより、チュルチュヘラの食感が違ってきます。
・噛めば噛むほど味わい深いお菓子。手作りしてみては?