バクラヴァはトルコの伝統菓子グレーテルのかまどでレシピ公開

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皆さまはトルコの伝統菓子「バクラヴァ」をご存じでしょうか?

何十層にも重ねられた薄い生地に細かく刻んだナッツ、甘いシロップのハーモニーが奏でる魅惑のスイーツです。

トルコの方はどんな時に食べ、どのように作るのでしょうか?

調べてみました。

バクラヴァってどんな時食べるの?

バクラヴァは500年以上前にトプカプ宮殿で作られていた王様のお菓子です。

老若男女関係なくみんな大好きトルコのデザートです。サク、ジュワーが特徴のトルコのデザートがバクラヴァ。

出産、結婚、昇進などのお祝いの時にみんなお祝いし、分かち合いながら食べます。ラマダン(断食月)明けに盛大にお祝いします。その時に欠かせないのがバクラヴァです。

バクラヴァは手作りするそうで、おばあちゃんからお母さん、お母さんから娘、という風に家族代々受け継がれているもので、家族総出で作り食べるのだそうです。

ユフカと呼ばれる生地を薄く延ばし、何層にも重ねて作るのは大変ですが、味を受け継ぐのはもっと大変かもしれませんね。

バクラヴァの作り方を教えて

バグラヴァは向こう側が見えるほどに薄く伸ばした生地(ユフカ)を何十層にも重ね、間に細かく刻んだピスタチオを挟み一口大に切って焼き上げ、甘いシロップをたっぷりかけたトルコ伝統のお菓子です。

サクサクジュワっと!あふれるシロップが特徴のお菓子を作っていきましょう。

バクラヴァの作り方

  • ・まずはユフカ(パータフィロとも呼ばれる)をつくる。
  • ・①水、オリーブオイル、溶き卵を入れたボールを用意する。
  • 中力粉、ベーキングパウダー、塩(ふるっておく)、バター(常温に戻す)を入れたボールを用意する。
  • ・粉類の入ったボールに一気に①を入れてまとまるまで混ぜる。
  • ・まとまったら台の上に出してよくこねる。
  • ・こねあがったら、濡れふきんをかけて生地を休ませる。
  • ・休ませた生地を30等分する(1個26g)
  • ・打ち粉をたくさん使い1つの生地を15cmくらいに伸ばす。全部伸ばしたら5枚で1組にして重ねたら20cmくらいに伸ばす。その生地の上に型を載せてカットする。
  • ・型の底にすましバターを塗り、薄く伸ばした生地を1枚広げながら入れる。その上にすましバターを塗る。これを10枚繰り返す。
  • ・ピスタチオをフードプロセッサーかジッパー付きの袋に入れ細かくしておく。細かさはお好みで!
  • ・生地を10枚重ねたら、ピスタチオを生地の上に広げて乗せる。(最後に飾りで使うので1/3程残しておく。(10枚目にはバターを塗らない)
  • ・残りの生地を同様に伸ばして乗せ、すましバターを塗り、生地を重ねを残り20枚重ねていく。
  • ・オーブンで焼く前に一口大に切っておく。なぜなら焼いた後に切るのは難しいから。
  • ・切った後に、残ったすましバターを表面にかけ、170℃90分で焼き上げる。
  • ・焼き上がり直前にシロップをつくる。
  • ・水、砂糖、はちみつ、レモン汁を鍋に入れ煮立たせて砂糖が溶けたら出来上がり。
  • ・焼き立てのバクラヴァにかけて、ピスタチオを散らしたら出来上がり。

ここで大変になってくるのはやはり、生地作りです。向こう側が見えるほど薄く延ばすということですから手間と時間がどうしてもかかってきます。20cmに伸ばすのは18cmの型を使っているからです。

出来る限り薄く延ばさないとサクサク加減が違ってきます。頑張って薄く伸ばしましょう。

全部の生地を一気に伸ばしてしまうと生地が乾いてしまったり、せっかく伸ばした生地がくっついてしまうといったことが起こります。面倒でもその都度伸ばしていった方がいいです。

生地通しがくっつないためにも打ち粉はたっぷり使いましょう。ここでケチってしまうと後が大変になってしまいます。

ピスタチオはトルコの名産品なのだそうです。色も緑できれいですよね。ピスタチオが苦手な方はくるみやアーモンド、ピーナッツなどで代用してみてください。

これ!と捕らわれないのが手作りのいいところです。色々チャレンジしてみても面白いですし、アレルギー対策にもなりますね。

フードプロセッサーで細かくするのが早くて楽ですが、お持ちでなければジッパー付きの袋に入れてめん棒で叩くなどしてください。細かさは好みがあるのでお好きな大きさに細かくしてもらえばいいのかなあと思います。

型は焼きあがった後、シロップを入れる為底が抜けないタイプがおすすめ!焼きあがったらフライ返しなどを使って上手に出してください。

冷めてからが食べごろ!常温保存で当日中にどうぞ。

食べてみて、シロップの甘さ、量などを加減してみてください。自分好みにカスタマイズして楽しくお菓子作りをしてみましょう。

レシピ

材料

『ユフカ(パータフィロ生地)』

  • 水          200ml
  • オリーブ油      80g
  • 卵          40g
  • 中力粉        465g
  • ベーキングパウダー  3g
  • 無塩バター      8g
  • 塩          1g
  • 打ち粉(コーンスターチ)

打ち粉としてコーンスターチとありますが、中力粉でも薄力粉でも片栗粉でも大丈夫です。お家にあるもので代用可です。

赤線のものを入れたボール、青線のものを入れたボール2つ用意してから始めてください。

バターは常温に戻してから作業を開始してください。

粉類は振るっておいてください。

ピスタチオ(皮むき)    140g

ピスタチオでなくても、クルミでも、アーモンドでも、ピーナッツでも代用可です。

お好みで作ってみてください。

『組み上げ』

  • すまし無塩バター    200g

すまし無塩バターとは…バターの不純物を除いた上澄みの部分のこと。

作り方

  • バターを湯煎またはレンジで完全に溶かす(その時決して混ぜない事)
  • 完全に溶けたらそのまま放置
  • 冷めたら冷蔵庫へ入れて固める。
  • 固まったらそこに溜まった白い部分を取り除く。
  • 残った部分がすましバター

澄ましバターは焦げにくいという特徴があるため、お菓子作りや、料理に使うときれいに仕上がるそうです。

冷凍保存が可能なので作っておいてもいいかも知れませんね。

手間なので溶かしバターでも大丈夫です。手作りは何でもあり!家にあるもので作ってみましょう。

『シロップ』

  • 水       65ml
  • グラニュー糖  100g
  • はちみつ    50g
  • レモン汁    20ml

グラニュー糖が無ければ家にあるお砂糖で代用可です。

グラニュー糖は雑味がないというか精製をしっかりしたお砂糖なので透明度が高いです。

お菓子作りなど、見た目重視に使うと映えます。

作ってみて甘ければちょっと薄めてみるか、最初から砂糖の量を少なめに作ってみるというのもありだと思います。

個人の好みがあるので調整してみて下さい。

まとめ

トルコの伝統菓子「バクラヴァ」は初めて聞くお菓子の名前でした。

生地の薄さが一番大事で、次が砂糖の甘味なんだそうです。

作るのはとても大変そうでしたが、トルコでは家族総出で作ってみんなで食べる!家庭ごとの味があるということで、伝統を感じました。

ラマダンとはイスラム暦の9月のことで断食月と呼ぶそうです。そのラマダン月の1か月間は日の出から日没まで一切の飲食をしないという信仰心を高める修行の一つです。

ラマダン明け、翌日にバクラヴァを食べてお祝いをします。バクラヴァを食べるということは歴史を食べているということなのかも知れませんね。

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